兵庫県の1才10ヶ月の男児がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせて
死亡した事件が報道されました。男児が食べたのはマンナンライフ社
製造の「蒟蒻(こんにゃく)畑 マンゴー味」でした。
こんにゃく入りゼリーによる窒息死事故は平成7年以降17件目で、
1〜7才の子どもの事故は10件、41才1件、68才以上6件となって
います。マンナンライフ社の同商品では3件目になります。
国民生活センターによりますと、男児は7月29日祖母の家で、おやつ
に凍らせたこんにゃくゼリーを食べた直後にのどに詰まらせ、脳死状態
になり9月20日多臓器不全で死亡しました。
マンナンライフ社のこんにゃくゼリーはハート型のミニカップに入ってい
ました。同社の3件の死亡事故を踏まえ、国民生活センターは販売規
制を求めましたが、厚労省や農水省では指導は行ないましたが、規制
までは行ないませんでした。
一方全国菓子協会など3団体は昨年10月以降、子どもと高齢者が食
べないように警告する統一マークを商品に表示することを決めています
が、
こんにゃくゼリーの形や硬さには基準を決めるのは困難として改善策は
見送られてきました。また、凍らせると詰まりやすくなるという表示をつけ
ている商品もありますが、「蒟蒻畑」にはついていませんでした。
アメリカ、EU,韓国などでは、コンニャクゼリーの回収や販売規制を行
なっています。
厚労省が行なった調査によりますと、食品による窒息事故でもっとも多い
のは子どもでは菓子類(飴)、魚の骨、果物の順です。高齢者では餅、ご
は
ん(おにぎりも含む)、パンの順です。餅もこんにゃくゼリーも温度が下が
る
と軟らかさがなくなり、くっつきやすくなります。ご注意ください。
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