何故小児科医になったか
とにかく赤ちゃんが好きだったからです。
これに尽きます。
そもそも私には心室中隔欠損症があり、医師になるなら心臓外科医になろうと思っていました。大学5年の臨床実習(ポリクリ)の時、最初に回ったのが小児科でした。その時の指導医の田原正英先生が小児科はやり甲斐があるよとしきりに言っておられ、また医療に対する田原先生の真面目な姿勢に感化されたのかもしれませんが、漠然と小児科に進もうかなあと思ってはいました。
6年生の終わり頃、何気なく見ていたNHKテレビの画面からNHKスペシャル「未熟児医療の最前線」という番組が目に飛び込んできました。この時聖隷浜松病院の未熟児センターが舞台になっていました。新生児専門医が新生児専用救急車で出動し、未熟児にあっという間に気管内挿管を施して呼吸管理をしながらNICUへと搬送していく光景をテレビ画面で目の当たりにして、「おおっ、これだっ」と思いました。結局、入局予定の宮崎医科大学小児科の教授(私が許可しない限り他院に研修には出さないと云っていましたが・・・に別れを告げて、フリーで聖隷浜松病院に入局しました。今の新研修医制度の草分けだったのかもしれません。
この聖隷浜松病院での小児科研修が私の医師としての原点です。


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