2010年6月「マイコプラズマ肺炎」

マイコプラズマ・ニューモニエというウイルスに近い菌が原因で起こる肺炎で
す。町内で小流行しているようです。
症状の特徴は、長引く激しい乾いた咳です。早朝や夜間に頻繁に咳き込み
ます。発熱がみられないこともあります。以前は4年に1回流行するといわれ
ていましたが、現在ではそんなこともないように思います。普通の風邪のよう
にコンコンという咳からの飛沫感染で拡がります。
診断には肺のレントゲン写真が役に立ちます。特徴的な症状と、たった1枚
のレントゲン写真で診断がつく場合が多くあります。治療はマクロライド系の
抗生剤が有効です。入院が必要なケースはそんなに多くはありませんが、稀
には重症化して入院治療が必要な場合があります。
普通は1才未満には少なく、小児や若年成人が罹りやすいといえます。一度
罹っても再び感染することがありますので注意が必要です。

           
12才 第6病日のレントゲン写真
右肺の中央付近が白くなっています