2009年4月「麻疹とHibワクチン」


            3月末、久万高原町でも1才の子どもさんが麻疹に罹りました。
            2週間前に麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種してい
            ましたが、抗体が十分上昇する前に罹ってしまったようです。潜
            伏期間は8日〜12日といわれていますが、患者さんはどこで
            うつされたか心当たりはないようです。幸い町内で流行する兆し
            もありませんので、ほっとしています。昔は麻疹が流行しても話
            題になりませんでしたが、今では保護者も学校も医師も過剰に
            反応しすぎるような感じがします。これも少子化の影響でしょうか。

            Hib(ヒブ)ワクチン接種を希望される患者さんが急に増えてき
            ました。現在ワクチンが不足していて、1小児科で1ヶ月にわず
            か3人分のワクチンしか入手することができません。3種混合ワ
            クチンとの同時接種をすると通院する回数が減りますのでお奨
            めします。同時接種とは同じ日に左右の腕に別々のワクチンを
            接種することであり、2種類のワクチンを混ぜて1回で接種する
            ことではありません。

            保育園に入ると急に風邪に罹りやすくなったり、体調を壊したり
            する子どもさんがいます。いろんなウイルスに感染することや
            環境の変化でストレスを受けることも関係していると思われます。
            でも成長していく中で皆が経験する過程ですから広い心で見守
            ってあげましょう。