2008年10月 「こんにゃくゼリー」

  兵庫県の1才10ヶ月の男児がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせて
  死亡した事件が報道されました。男児が食べたのはマンナンライフ社
  製造の「蒟蒻(こんにゃく)畑 マンゴー味」でした。
  こんにゃく入りゼリーによる窒息死事故は平成7年以降17件目で、
  1〜7才の子どもの事故は10件、41才1件、68才以上6件となって
  います。マンナンライフ社の同商品では3件目になります。

  国民生活センターによりますと、男児は7月29日祖母の家で、おやつ
  に凍らせたこんにゃくゼリーを食べた直後にのどに詰まらせ、脳死状態
  になり9月20日多臓器不全で死亡しました。

  マンナンライフ社のこんにゃくゼリーはハート型のミニカップに入ってい
  ました。同社の3件の死亡事故を踏まえ、国民生活センターは販売規
  制を求めましたが、厚労省や農水省では指導は行ないましたが、規制
  までは行ないませんでした。

  一方全国菓子協会など3団体は昨年10月以降、子どもと高齢者が食
  べないように警告する統一マークを商品に表示することを決めています
が、
  こんにゃくゼリーの形や硬さには基準を決めるのは困難として改善策は
  見送られてきました。また、凍らせると詰まりやすくなるという表示をつけ
  ている商品もありますが、「蒟蒻畑」にはついていませんでした。

  アメリカ、EU,韓国などでは、コンニャクゼリーの回収や販売規制を行
  なっています。

  厚労省が行なった調査によりますと、食品による窒息事故でもっとも多い
  のは子どもでは菓子類(飴)、魚の骨、果物の順です。高齢者では餅、ご

  ん(おにぎりも含む)、パンの順です。餅もこんにゃくゼリーも温度が下が

  と軟らかさがなくなり、くっつきやすくなります。ご注意ください。