2007年12月 「溶連菌感染症とインフルエンザ」

               最近では町内の幼稚園、小学校そして保育園でも溶連菌感染症
               が小流行しています。詳細は保健たより6月号で述べていますので、
               参考にしてください。
               さて、今回もインフルエンザについての話題です。
               タミフル投与後の異常行動、転落事故が社会的問題となり、10代の
               インフルエンザに対してはタミフル投与が事実上できなくなりました。
               今シーズンではリレンザという吸入薬で治療する必要があります。 
               日本で報告された異常行動に対するある研究結果によりますと、異常
               行動はインフルエンザの中枢神経症状の1つと考えられています。また
               別の研究結果でも、異常行動は熱せん妄であると考えられており、小児
               インフルエンザの合併症として稀ではないとされています。異常行動が
               タミフルによるものではないことを示唆しています。
               しかしタミフルの説明書には以下のことが書かれています。「小児・未成
               年者に対しては、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、
               タミフルによる治療が開始された後は、@異常行動の発現のおそれがあ
               ること。A自宅において療養を行なう場合、少なくとも2日間、保護者等
               は小児・未成年が一人にならないように配慮することについて、患者・家
               族に対して説明を行なうこと」
               特別な合併症や既往歴からインフルエンザに罹ると重症になると予想さ
               れる場合を除いては使用できません。
               今年は特に予防接種を受けることをお勧めします。若年層の接種率が上
               がればその集団での流行を抑えることができます。
               では楽しいクリスマス、お正月をお迎えください。