2007年10月 「子どもを大切に育てましょう」

              上浮穴郡医師会から以下の「未就学児医療費完全無料化への要望書」
              を玉水町長に渡しました。少子高齢化が益々進むこの時代、これからの
              日本を背負っていく子どもたちを大切に育てていきたいものです。保護者
              の皆さまも声を出していきましょう。

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              いつも郡医師会活動にご理解、ご協力を賜っておりますことに感謝申し
              あげます。
              さて、ここ数年、少子化対策、子育て支援策として、全国的に乳幼児医療
              費助成制度の対象年齢が、就学前から小学校、中学校まで拡大されて
              きております。

              このたび愛媛県は市町に対し、乳幼児医療費助成を就学前まで拡大する
              代わりに、零歳児以外は医療機関の窓口で一部負担金を徴収するという
              見直し案を提示しました。

              見直し案は、最も病気にかかりやすい1−2歳児の医療費有料化であり、 
              これによる受診抑制、延いては疾病の早期発見・早期治療が遅れることは
              目に見えております。これは子育て中の親たちの願いを全く無視した時代の
              流れに逆行するものであり、現行の県下一律の「(3歳児未満の)乳幼児医
              療費無料制度」の後退と言わざるをえません。上浮穴郡医師会は、このよう
              な見直し案に強く反対いたします。
              愛媛県では新居浜市、四国中央市、西条市の3市が、財源事情の厳しいなか、
              いち早く未就学児対象の完全無料化を決めました。これは地域住民の切なる
              声にしっかりと応えたものであり、高く評価されなければなりません。

              少子化・高齢化が進むなか、乳幼児期に発症することの多い気管支喘息や
              アトピー性皮膚炎、食物アレルギーを持つ子どもの増加、心に問題を抱えた
              子どもの増加、生活習慣病予備軍の子どもの増加など、むしろ長期に継続
              的治療の必要な子どもが増えております。将来の久万高原町を支えるのは
              今の子どもたちです。この子どもたちの健やかな発育・発達を願い、支援す
              るのは町の責務であると考えております。

              久万高原町に於きましては、県の見直し案に迎合することなく、現行制度をさら
              に発展させ、未就学児の医療費完全無料化に前向きに取り組んでいただきま
              すよう要望いたします。この町で子育てをして良かった、この町で生まれて良か
              ったと思えるように、ともに努めていきたいものです。
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