2006年7月 「プール熱」

                   今年、全国的にブレイクしているプール熱についてお話します。
                   正式には「咽頭結膜熱」と言います。プールを通して流行すること
                   が多いために、このように呼ばれますが、プール以外でもうつります。
                   原因はアデノウイルスですが、いくつかの型があります。潜伏期間は5〜7日です。
                   高熱が4〜5日続き、のどが腫れて痛くなり(咽頭炎)、眼が赤くなります(結膜炎)。
                   ウイルス感染ですので特効薬はありません。症状が強い場合は解熱剤や点眼薬を
                   使用します。タオルは専用にすることも大切です。
                   のどが痛いため、飲み込むのを嫌がりますので、水分補給を心掛けてください。
                   案外元気でしたら、入浴は構いません。
                   水分補給が十分にできない時、ぐったりしている時などは再度受診するようにして
                   ください。
                   熱が下がり、食事も十分にとれて、主な症状がなくなってから2日経って登園や登校
                   が可能になります。しかしウイルスは患者さんののどから約2週間、糞便から数週間
                   排泄されますので感染源になりえます。
                   唾液でもうつりますが、水泳前後の手洗い、洗眼、うがい、シャワーをしっかりしてくだ
                   さい。