2006年3月「スギ花粉症あれこれ」


                      日本人の5〜6人に一人は花粉症といわれています。日本でスギ花粉症
                      が初めて報告されたのは昭和38年日光市に於いてでした。花粉に対して
                      抗体を持っている人(感作された人)の割合は感作率といいます。感作さ
                      れても必ずしも症状が出るわけではなく、その時の体調や花粉の量などに
                      よって発症するかどうかが決まります(発症率)。
              
                      下のグラフは平成7年千葉県で調査した結果ですが、20〜40才の発症率が
                      40%近くと最も高くなっています。11〜15才でも20%になっています。
                      年齢が高くなると下がっていきますが、高齢になって初めて症状が出る人
                      もいます。また赤ちゃんでも花粉症になることがあります。花粉症自体が
                      遺伝するわけではありませんが、アレルギー体質は遺伝するといわれてい
                      ます。
       
                      花粉症を軽くするために、外から帰ったら玄関先で衣服や髪に付いた花粉
                      を払いのける、手洗い、うがい、洗顔(眼も)、洗鼻などをぬるま湯で行うこと
                      も必要です。花粉によるアレルギー反応で痛んだ眼や鼻の粘膜は部屋の乾
                      燥やタバコの煙でさらに傷つきます。この際禁煙しましょう。また、睡眠不足
                      やストレスなども症状を悪化させます。
                      花粉のシーズンになる1〜2ヶ月前から予防的に薬を飲み始めることも効果
                      的です。
                      スギ山に囲まれた土地ですから花粉から逃れることはできませんが、自分に
                      合った工夫をして症状を軽くするように努めてください。